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お知らせ

行方不明捜索訓練・半田市で12月1日に実施!

プレスリリース

2015年12月2日
加藤電機株式会社
セキュリティラウンジ本部

行方不明捜索訓練・半田市で12月1日に実施 
認知症サポーターによるSANフラワー見守りサービスを利用した対応実践編

 

捜索訓練中1K   捜索訓練中2K
捜索訓練中1                捜索訓練中2

発見し、声掛けの訓練中K   訓練終了後の総括K
発見し、声掛けの訓練中           訓練終了後の総括

 

加藤電機株式会社(本社:愛知県半田市、本部:東京都千代田区、代表取締役社長:加藤 学、以下 加藤電機)と半田市役所福祉部高齢介護課(所在地:愛知県半田市)は、認知症の方など行方不明が発生した際に、早期発見・保護につなげるため、認知症の方とその家族が安心安全に暮らすことができるまちづくりを目指すため、加藤電機の「SANフラワー見守りサービス」を活用し、半田市で認知症サポーターの方による本格的な行方不明捜索訓練を2015年12月1日(火)に実施し、8名の行方不明役を短時間で発見することができ、SANフラワー見守りサービスの効果を実証できました。

 

【行方不明捜索訓練について】
2015年5月に実施した捜索模擬訓練では、地域住民の皆さまにご協力頂き訓練を実施しましたが、捜索にあたって、行方不明の認知症高齢者を発見した際には、声掛けなどの対応の仕方も重要であることがわかりました。SANフラワー見守りサービスを活用した実証実験では、屋内にいる行方不明者を発見するなど、GPS端末(当社製品)と比較実験においてもその有効性が確かめられたものの、実際にSANアンテナを使っておよその位置を絞り込むことが重要で、SANアンテナを増やしていく取り組みが課題となりました。

 

半田市見守りエリアのイメージ
img_81835_1

 

【訓練の流れ】
13:15  行方不明者情報発信
      事前登録頂いた方に、行方不明捜索協力依頼メールを送信します。
13:30  捜索開始
      メールを受信した方々が半田市役所に集合し、
      2~3名で捜索班を編成し、
      SANレーダー等の機器を受け取り、捜索に出発します。
13:30~ 行方不明者捜索から発見まで
14:30  (1) SANアンテナの位置情報を得て、行方不明者が居ると思われる
        場所へ向かいます
       (2) SANレーダーを使って、行方不明者を捜索します。
      (3) 「気になる人」を発見したら、ゆっくり近づいて
         「声掛け」をします。
      (4) 行方不明者の安全を確保しながら、発見の連絡を
        市役所高齢介護課に連絡します。
      (5) 警察や市職員への引き渡しを仮定して、市役所に戻ります。
14:45  捜索終了 行方不明者を発見できなかった場合も捜索を打ち切ります。
15:15  捜索訓練の振り返りを行います。
16:00  終了・解散

 

【実施概要】
日時 : 2015年12月1日(火) 13:30~16:30 実際の捜索訓練は1時間半の予定
会場 : 半田市役所 4階 大会議室(所在地:愛知県半田市東洋町2丁目1)
      捜索訓練は、半田市役所を中心としたエリアで、
      半径約1.5キロ圏内で捜索を実施しました。
参加者:認知症サポーターフォローアップ講座及び
       行方不明捜索訓練事前説明会に参加された方。
       徘徊役8名、捜索役16グループ(約43名)
主催 : 半田市役所福祉部高齢介護課、加藤電機株式会社

 

【行方不明捜索訓練の結果】
徘徊役8名の行方不明者は徒歩でエリア内外を歩いている状態でしたが、SANレーダーを持った捜索隊16グループ中15グループが徒歩で捜索し、20分から30分程度で8名全員を発見することができました。
1グループは、最新の立ち回り先のSANアンテナ情報を得ることができず、時間切れとなりましたが、情報伝達ができていれば短時間で発見できたものと思われます。声掛け訓練では、抜き打ちテストが行われ、成績発表とともに、認知症の方への対応方法について確認が行われました。

 

【行方不明捜索訓練の経緯】 ~新しい認知症対策が急務~
現在の認知症による徘徊行方不明者の捜索は、家族からの届け出により、主に警察が地方自治体と連携して実施していましたが、警察庁(※1)から「はいかい老人SOSネットワークシステム」の廃止(※2)が発表されたことで、地域の実情にあった見守り対策が急務となりました。これを受け、加藤電機はSANフラワー見守りサービスを活用して頂くなかで、高齢者による認知症徘徊などの行方不明者捜索に対する課題を検証し、新たな認知症支援体制を構築すべく地域の実情にあった半田モデルの基盤整備を目指しています。

(※1) 平成26年6月5日 警察庁生活安全課通達(警察庁丁生企発第310号)
(※2) はいかい老人SOSネットワークシステムの構築について
   (平成7年10月5日付け警察庁丁地発第118号ほか)

 

【SANフラワー見守りサービスの概要と今後について】
加藤電機は2015年4月に日本で初めて(※3)GPS機能を利用せず、より“正確な居場所”の捜索ができる、特許取得済の「SANフラワー見守りサービス」の提供を開始しました。「SANフラワー見守りサービス」はプラチナバンド920MHz帯特定小電力およびビッグデータ管理によるクラウドサーバーを使用した位置検索・見守りサービスです。
SANタグ(送信機)から発信される電波をSANアンテナやSANレーダーが受信して居場所を特定することができ、屋内や地下などのGPS衛星からの電波が弱い場所でも正確に居場所にたどり着くことができます。「SANフラワー見守りサービス」では地域参加型の見守りシステムを構築し、事業者、自治体、見守り隊を有機的に結び付けることで、従来の人海戦術による不効率な捜索方法を見直し、広域連携“より早く”、“より確実に”、“より安く”、万が一の時でも対応できるサービスの構築を目指しています。

(※3) GPSを利用しない捜索システムにおいて(2014年12月 当社調べ)

*2015年11月17日「MCPC award2015」において「ユーザー部門モバイル中小企業賞」を受賞しました。
URL: http://www.anshin-anzen.com/san-flower/

 

【お問い合わせ】 
加藤電機株式会社 セキュリティラウンジサポートセンター